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活動報告
日程:8月1日~4日
場所:胎金寺野営場
人数:参加者10名、スタッフ12名
今年も8月1日から4日にかけ、胎金寺野営場にてジュニアキャンプが開催された。連日35度を超す猛暑の中、沢山の方の祈りと、様々なおかげを頂き、元気な中学生が10名参加した。
全期間のテーマを『よろこびの心』とした願いの中には、何事にも便利になった社会の中で、不便な事に対応する事が苦手になっている現代を生きる私たちが〝当たり前 ″の事は何もない、全てが恵みの中に有る事ということに、不自由なキャンプ生活を通し気づき、自らよろこびを生み出すちからを養って欲しいというスタッフの願いが込められていた。
そんな願いの中、1日目の目標を『今日の命に』とし、受付が開始。隣では高校生年代のアドベンチャーキャンプの参加者が。たったいくつかの年の差だが、体も心も随分たくましそうに見える。そんな高校生を横目に、わくわくと一緒に不安も忘れずに持ってきた中学生の参加者達。「一緒に頑張ろうね!」と心の中で励ましながら全員が揃う。その後、本部広前でお届け・ご祈念を頂き、荷物の点検や昼食などを済ませ、いざ山へ。開会式、隊編成を行い、いよいよ野営生活の始まり。初日の大仕事は設営。自分達の家となる、班サイトに寝室テントを建てたり、使わせて貰う道具を、力を合わせて一生懸命運んでいた。薪を使っての食事作りは連日の晴天のおかげでしっかり焚き物が乾いており、煙に苦戦しながらもおいしく調理ができた。夜はメモリークラフト。活動中、いつの間にか無くなっているペン。二度とその様な事が無いように、首から下げるペンケースを、オリジナリティーを出しながら素敵に仕上げた。
2日目の目標を『これまでの私に』とし、活動が始まる。ジュニアキャンプでは毎年4つのチャレンジコーナーが設けられ、3年皆勤すると全12コーナーを体験する事ができる。この日は午前中両班合同で野営工作に挑んだ。作成物は立ちかまど。長期の野営に便利で、更にしゃがまずに作業が出来るので疲れにくい、持ち運びが出来る等、様々な利点がある。不安な手元でロープを結び、立派にできあがった立ちかまどは早速この日の夜から各サイトで活躍する事になった。
午後はルアーフィッシングとサイクリングにわかれ活動。ルアーフィッシングに使うルアーはスプーンを使って隊員自ら作成。池のほとりからはワイワイと楽しそうな声が聞こえてきたり「おぉ~」という歓声が聞こえてきたり。残念ながら自作のルアーでは期間中1匹しか釣り上げることはできなかったが、身近にある物で魚釣りが出来ると知ることができた。サイクリングでは自転車についての勉強をした後、巨大なコースを回って乗り方を学んだ。コースでは1人200点の持ち点でのゲームが行われ、炎天下の元、楽しみながら自転車の事を詳しく学ぶことができた。夜は五感訓練。しかし今年は何と第六感の訓練まであり、訓練のあったお地蔵様周辺ではかわいらしい悲鳴が聞こえていた。しかし、一番叫びたかったのは真っ暗なトイレで一人、蚊と闘いながらひたすら隊員が来るのを待っていた隊付Uだろう・・・。
3日目の目標は『気付けた私に』。この日のチャレンジコーナーはルアー、サイクリングに加え、道中に設置された課題をクリアしていく追跡ハイキング。今回は金光町の様々な歴史などが出題された。なかなか難しい問題もあったらしく、それぞれに意見を出し合い、知恵を絞りあって問題に挑んでいた。夜はお楽しみのキャンプファイヤー。まとまった自由な時間はそんなに無かったはずだが、各班工夫を凝らした面白いエール(振り付けソング)や、スタンツが出来ており、スタッフも大いに楽しませてもらった。
迎えた最終日。『私たちの成長に』という目標のもと、撤営が始まった。撤営は設営と違って、何かを作り上げるという楽しみはない。しかし片づけは次への準備。4日間使わせてもらった備品やサイトに御礼を申しながら、次に使う人が気持ちよく使えるように、感謝の心を込めて汗を流した。「サイトに残す物は感謝の心と、足跡のみ!」と、何度もリーダーに聞かせられた。私たちはきちんと『感謝の心』をサイトに残してきただろうか。
今年も期間中大きな事故・ケガなく無事に全日程を終える事ができた。今年は少し参加者が少なく「まあ、そんな年もあるさ」と思いつつも「寂しいな、もっと沢山の人に参加してほしいな」というのが私たちスタッフの感想であった。中学生年代は部活が始まったり、初めての受験があったりと何かと多忙で、心も不安定な時期でもある。「俺にかまうなよ!」という気持ちもあれば、ポッと背中を押してほしい気持ちもある。来年はバシバシ背中を押す大人が増え、「行ってみるか!」となる中学生が増えて欲しい。来て後悔することは、まずない。
(報告・庶務副長 砂野昌子)