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活動報告
参加者数:29名
奉仕者数:34名
教祖様百四十年のお年柄を迎えた本年、連合本部新規事業として、小学校四年生から六年生年代を対象とした「バードキャンプ」が、令和五年三月三十一日から四月二日、聖ヶ丘野営場にて実施された。二十九名の隊員の参加のおかげをいただき、かわせみ班、うぐいす班、めじろ班、つばめ班、きつつき班の五班編成で本キャンプを実施した。
第一日目は本部教庁にて受付を行った後、聖ヶ丘野営場へ移動し開会式を行った。隊員たちは緊張した様子だったが、鬼に扮した野営長によるスタンツを見て緊張がほぐれたようだった。野営長より、友達ができる三つの魔法の言葉「ありがとう」「ごめんね」「どうぞ」が素直に言える人になりましょうとお言葉をいただいた。
本キャンプは三日間で七つのチャレンジコーナーに挑戦する。チャレンジコーナーや各種ゲームでの表彰はもちろん、隊指導者が優れていると感じた隊員を表彰し、班に表彰綬が授与される。隊員たちは最優秀班を目指し各活動に取り組んだ。
一つ目のコーナーは、「ピクニックと天体観測」だ。杖(じょう)を片手に、聖ヶ丘野営場から沙美海岸まで、細い山道(金神道)を抜けながら約二時間のピクニックを行った。沙美海岸では星座盤とタブレットを用いながら天体観測を行い、北極星の見つけ方等を学んだ。ピクニックの疲れを感じさせない隊員の活発さにスタッフも元気をいただいた。就寝は野営場のパオと呼ばれる木製テントで体を休めた。
第二日目は、「バードコール作り」と「フィールドビンゴ」を午前中に、午後は「野外調理」と「木登り」のチャレンジコーナーに挑んだ。
バードコールとは木とボルトで簡単に作ることができる笛で、「キュッキュッ」と鳴る音で鳥と会話することができる。隊員たちは自分達で木を切ってバードコールを作り、名前を書いたり絵を描いたりしてオリジナルのデコレーションを行った。
フィールドビンゴでは、ビンゴ表に記載された「トゲトゲするもの」や「良いにおいのするもの」など、自然の中で見つけられるお題を探し、班で協力しながら野営場を探検した。普段の生活では目に留めていなかったような草花などを一生懸命観察していた。
野外調理では、薪となる木の探し方、かまどでの薪の組み方を学び実践した。簡単に作ることができるスコーンをコーナー指導者に教えてもらいながら作り、出来上がったものを食べた。自分達で起こした火を使って作ったお菓子はとても美味しく感じたようだった。
今回のキャンプの目玉でもある木登りでは、ハーネスを装着した本格的なロープでの木登りを経験した。初めての木登りに皆悪戦苦闘していたが、徐々にコツを掴んでいき約五mの高さの木をロープだけで登り切った。高いところから望む景色、さらに自分で登ったという達成感を感じることができた。
夜のキャンプファイヤーでは、休憩時間などの合間に班ごとに練習し準備したスタンツを披露した。頭や体を使ったゲーム、ソングを通じて皆の絆がより深まった。
第三日目は「狩猟」と「巣作り」のチャレンジコーナーに挑戦した。
狩猟では、オリジナルの弓を作って飛距離を競ったり、コントロールの正確さを競った。三日目ともなると隊員同士の仲も深まり、自然と班のメンバーを応援する姿が見られた。
巣作りでは野営場にある竹や葉っぱを使って自分達だけのオリジナルの巣を班ごとで作った。窓を作ったり、表札を作ったりと工夫を凝らし、時間いっぱいまで作業に取り組んだ。
七つのチャレンジコーナーの挑戦と、二十九名での集団生活という、普段の生活では体験することのできないことを経験する中で、年下の子の面倒を見る隊員、自ら進んで片付けを行う隊員、各コーナーで教えてもらったことをメモしている隊員など、三日という短い時間の中で大きく成長する姿を見ることができた。
三日間一度も雨が降ることなく暖かな春の天候に恵まれ、誰一人かけることなく七つのコーナーを無事達成することができたのは神様・金光様はもとより、全国の信奉者の方々のご祈念があってこそであると思わせていただいた。
今回参加した隊員が指導者として成長され、第十回バードキャンプ開催時には指導者として共に御用できることを願いたい。