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活動報告
参加者数:8名
奉仕者数:4名
7月31日から岡山県笠岡市沖にある北木島にて年代別アドベンチャーキャンプを行った。今回のキャンプ期間中のテーマを「生き抜くこと」として3泊4日のキャンプがスタートした。
第1日目、テーマは「理解」。境内下休憩所にて受付し、隊歌の練習をする。不安や緊張からだろうか、とても声が小さい。全員がそろったところで教徒社2階に上がり、着替え、パッキングを済ませジュニア隊と共に本部広前に参拝。参拝後、開会式・隊編成・班編成を行う。昼食を頂いた後、いよいよ今回のキャンプ地である「北木島」へ向かう。笠岡市沖の神島港から船にて約30分の島である。到着後は資材等を自分たちで船から下ろし、ギラギラと照りつける太陽の下で、皆汗だくになりながら設営に取り組んでいた。引き続きオリエンテーションを行い、キャンプ場の説明や基本日課、北木コイン制の事などを説明する。
今回のキャンプでは、モリや釣竿などを使って魚を捕ってくることや、期間中行われるゲーム等で北木コインがもらえ、そのコインでお菓子や缶詰、潮の満ち引き情報、シャワーなど様々なものを得ることができるということになっており、一人ひとりの頑張りが求められるキャンプになった。また初日の課題としてかまどを作り、使いやすさや完成度を見て順位をつける。その後、各班夕食を摂る。初日の慌ただしさの中でありながらも、皆協力して環境や状況を理解して日課に取り組むことができた。
第2日目のテーマは「順応」。この日は班対抗狩猟対決と称し、1日かけて釣竿やモリを使って釣果対決を行った。魚の大きさや数を基準にしてコインを多く獲得したチームの勝利となる。魚を釣り上げて喜んでいたり、海で両手いっぱいのウニを持ち帰ってきたりと嬉々として見せに来る姿は何物にも代えがたく、順応して楽しんでくれていることがとてもありがたいと感じた。勝敗はつくものの、天地の恵みを頂いて生かされていくことを感じることができたのではないかと思う。
第3日目テーマは「改善」。期間中は自分たちで考えた班活動計画書にのっとり活動をする。食材も初日にほとんどの材料を渡しており、その日の献立も活動する中身も考えさせる。夜釣りのため朝から眠る班もあれば、日中活動して自分たちのサイトの改善をし、ごみ箱やランタン掛けを自作する班もあり、第3日目にしてようやく班の色が出始めたように思う。またボンファイヤーのスタンツを考えることを課題として与え、試行錯誤しながら思案していた。迎えた本番のキャンプファイヤーでは《TT兄弟》も《いちごみるくの漫才》もどちらも完成度が高く甲乙つけがたいと思わせるほどのものに仕上がっており、笑顔のあふれる、笑い声の絶えないキャンプファイヤーになった。
最終日、テーマは「調和」。朝食を頂き、午前8時30分までに船に荷物資材等を積み込めるように準備をする。その後、船が来るまでの間使わせて頂いた砂浜の清掃を全員で行った。期間中体調不良者も出ず、全日程で晴天のお繰り合わせもいただき、喜びの中で帰路につけたことを改めてお礼を申さずにはいられないと感じた。残すものは感謝と足跡のみの心のままに最後に全員でお礼を尽くし、天地と人、人と天地が調和する種をまくことができた。
「令和」初のアドベンチャーキャンプになり、新体制の中でスタッフも不安があったが、参加者全員が一回りも二回りも成長できたキャンプになったのではないかと思う。皆の心にまいた種がいきいきと育つよう来年度に向けて心を尽くしていきたい。
(報告・高橋基喜)